Short Hair

ものすごーくひさびさに、ショートヘアにした。ここ数年はボブ〜ロングをいったりきたりで、よく言えば安定。悪く言えばマンネリだった。髪型が変わらないとメイクやファッションも似たような感じになってしまうし、美容院に行ったところで「いつもの感じ」になるだけなので、イメチェン後の嬉し恥ずかしなハイテンションを味わうこともない。なにより髪が長いとメンテナンスがそれだけ大変になる。シャンプー&トリートメントはもちろん、in bath&out bathのケアも髪が長ければ長いほど時間がかかる。ただでさえもうヘトヘトなのに乾かすのにも時間がかかるものだから、せっかくお風呂上がりでホカホカしてたのに髪が乾く頃には全身が冷え切り、ドライヤーを持っていた腕は筋肉痛。あぁ、疲れた。もう嫌。
というわけで、ここ何年かは切りたくて切りたくて仕方がなかった。でも切らなかったのは、ここで切ったらもう、この先ずっと伸ばすことはない気がしたから。それはなぜかと言えばひとえに、「ロングに飽きた」からであり、「ショートの楽(ラク)さに慣れたら、ロングの面倒臭さに戻れるはずはない」と思うからであった。別にずっとショートヘアでも生きて行く上で不都合はないけれど、いままでロングヘアの時代が長かったから、面倒臭いとはいえ、やはり愛着もある。どうすれば「いい感じ」になるかも、そこそこ知ってる。それがショートヘアという選択肢を意識した途端、「いい感じ」にすることに頑張れていた時代の自分がやけに輝いて見えて、これを切ったらもうなんていうか、いきなりすべての煩悩を捨てるような、はたまた尼寺に入るような、そんな大きな覚悟をしないといけないような気にすらなってくる。たかがヘアスタイルでここまで悩むのもアホかと思うけど、女にとって髪はやはり、とても大切なパーツの一部なのだ。

でも、切った。切ってやった。果たして私の心境は・・・。

「もう最高!!」である。ショートヘアがこんなに快適とは。世の中の女性みんなに薦めてまわりたい。ヘアケアにかかる時間は半分以下に短縮。さらに美容師さんの神テクによりモデルさんのような形が簡単に作れるようになり、「いい感じ」までの道のりも短縮。わぁ〜美容師さんってすごい。生まれ変わったら美容師になりたい!・・あ、でも獣医師にもなりたいからそれは次の次の人生にしよう。さらに嬉しいことに、ロングのときよりもオシャレへのモチベーションが上がった。もっとメイクにカラーを入れていこうと思ったり、逆にファッションはシックなモノを揃えたくなったり…ショートにすると選択肢が狭まると思っていたのに、むしろ広まった。そうか、そうだったのか!おかげでここ最近はなんだか気持ちが軽く、ふんわりとウキウキしている。我ながらなんて単純なんだろうと思うけれど、こんなに気分が変わるなら私にとってはささいなことなんかじゃない。なんだか悶々としているとき自分にとってなにをすることが必要か、それは十人十色だろう。いずれにせよ、「⚪︎⚪︎したら⚪︎⚪︎になっちゃいそうで怖い」みたいな思い込みはまったくプラスに働かないということを身を以て知った。

そんな師走。みなさん、お元気ですか?

Karin